「長年使ってきた縦型洗濯機、そろそろ買い替えようかな」と考えたとき、多くの人が候補に挙げるのが「ドラム式洗濯乾燥機」です。
ただし、気になるのは電気代や水道代。特に乾燥機能を使うと、ランニングコストが高くなるのではと不安になる方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、「縦型」と「ドラム式」の電気代・水道代を実際のデータを元に比較し、どちらが経済的かをわかりやすく解説します。
ドラム式のほうがコストが安いって本当?
洗濯機のコストは主に「洗い方」と「乾燥方式」で大きく変わります。それぞれの仕組みを比較しながら見ていきましょう。
■洗い方の違い
ドラム式洗濯乾燥機は、ドラムを回転させながら衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」を採用しており、水の使用量が少なく済むのが特徴です。そのため、水道代を抑えやすくなっています。
一方、縦型洗濯機は底の回転羽根で水流を起こしながら衣類をこすり合わせて洗う「もみ洗い」が主流で、水をたっぷり使うため、水道代は比較的高めです。
■乾燥方式の違い
乾燥には「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」があります。
ヒートポンプ式は、湿った空気を除湿しながら乾燥させるためエネルギー効率が良く、電気代を抑えることができます。ドラム式洗濯乾燥機で多く採用されています。
ヒーター式は高温の熱風で一気に乾燥させる方式で、ドライ性能は高いものの電気代はやや高くなります。こちらは縦型洗濯乾燥機でよく見られます。
つまり、乾燥機能を日常的に使う前提であれば、ドラム式の方がトータルのコストが安くなりやすいのです。
実際にどれくらい違う?電気代と水道代を比較してみた
以下に、具体的な機種の仕様をもとにしたコスト比較を紹介します。電気料金は31円/kWh、水道料金は0.24円/L(東京都水道局基準)で計算しています。
【縦型洗濯乾燥機(シャープ ES-PW11K の例)】
・使用水量:88L → 水道代:約21.12円
・消費電力:2200Wh → 電気代:約68.20円
→ 1回あたりの合計:約89円
【ドラム式洗濯乾燥機(ヒートポンプ式/シャープ ES-V12C の例)】
・使用水量:54L → 水道代:約12.96円
・消費電力:870Wh → 電気代:約26.97円
→ 1回あたりの合計:約40円
この比較では、1回あたり約49円の差が生まれます。たとえば週に5回使用した場合、月に約980円、1年ではおよそ1万1760円の節約になります。
もちろん、使用頻度や環境、機種によって差はありますが、乾燥機能を活用するご家庭にとっては、ドラム式の方が経済的であるケースが多いことが分かります。
まとめ:ドラム式洗濯乾燥機は“高コスパ家電”だった!
ドラム式洗濯乾燥機は購入時の価格こそやや高めですが、水道代と電気代の節約効果が大きく、特に乾燥機能をよく使うご家庭には長期的に見てコストメリットが出やすい選択肢です。
洗濯にかかる手間を減らしつつ、光熱費も賢く節約できる。そんな一石二鳥の選択として、「ドラム式洗濯乾燥機」への買い替えを検討してみてはいかがでしょうか?
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